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社労士な日々

2交替制夜勤職場の割合が過去最高

8時間以上の長時間勤務が前提となっている「2交替制夜勤」を行っている職場(2交替病棟)が39.2%と過去最高に──夜勤に従事する看護職員の労働実態が一向に改善されていないことが、日本医労連(森田しのぶ委員長、15万5,000人)の「2018年度夜勤実態調査」で明らかになった。集計されたデータからは、全体として夜勤に頼っている状況は変わっておらず、医労連は看護師の増員などによる改善を求めている。
 
調査は毎年実施され、今年度は378施設(入院部門は2,616病棟・看護職員7万2,617人、看護要員8万3,401人)の回答を集約。勤務状況については2018年6月の実績が対象となっている。
2交替病棟の割合は、本調査が始まった1999年には6.5%に過ぎなかったが、2014年に30%と3割台に乗せ、今回、39.2%と4割近くに迫った。これに対し、3交替病棟の割合は99年の93.5%から、今回60.8%へと低下している。また、2交替病棟においては病棟数の59%が16時間以上の長時間夜勤を行っており、前年(43.1%)から大幅に増加している。
さらに、2交替勤務に従事している職員の月当り平均夜勤回数は、4.12回で前年より0.11回増加。最近の動きをみると、この数字は2009年まで3回台で推移していたが翌2010年に4.19回となり、以降4回台で高止まりしている。
2交替制職場をめぐる現状について、医労連は「長時間夜勤に関する労働時間や回数の制限が行われないこと」によって、「労働者に過重労働を強いることにつながる」、「患者の安全と看護職員の健康被害が危惧される」と懸念を示している。2交替制が広まってきている背景について、森田委員長は「夜勤ができる職員の人数がもともと少ない。限られた要員でシフトを組むとなると2交替制のほうが編成しやすい」と要員不足を指摘している。
 
一方、3交替勤務者の月当たり平均夜勤日数は7.62日で前年(7.69日)より微減。この数字は2000年代以降概ね7.6日前後で推移している。しかし、1992年に制定された看護師確保法(看護師等の人材確保の促進に関する法律)に基づく基本指針に盛られた「月8回以内」の水準を上回る9日以上の夜勤を行った職員は24.4%と、前年(23.9%)を上回っている。
このほか、調査ではICU(集中治療室)・CCU(冠疾患集中治療室)などの職場で夜勤日数が多いことを指摘。3交替勤務者で月当たり平均夜勤日数9日以上の職員の割合は39.8%に達している。

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