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2015年12月

学生アルバイトの労働条件に関する自主点検表

昨日、厚生労働省が、学生アルバイトの多い業界団体に対して、労働基準関係法令の遵守のほか、シフト設定などの課題解決に向けた自主的な点検の実施を要請したことを紹介しましたが、学生アルバイトの労働条件に関する自主点検表も併せて公開されています
http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/pdf/jishutenken.pdf
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「社会保険労務士による不適切な情報発信」に関する会長声明

連合会会長が、以下の声明を発表しています。

今般、複数の報道機関により報じられている「社員をうつ病に罹患させる方法」と題する文章をブログとして掲載する等の社会保険労務士による不適切な情報発信は、社会保険労務士に対する国民の皆様からの信用を失墜させるものであり、到底容認できるものではないと考える。
大多数の社会保険労務士が企業における適正な労使関係の維持、発展に貢献している一方で、一握りの会員が、インターネット等の公の情報発信の場で、中立公正を旨とする社会保険労務士の職業倫理に反し、労働社会保険諸法令の規定を理由として、労働条件を不当に引き下げることを助長するような就業規則の作成、労働社会保険の保険料を不当に引き下げる脱法的行為、雇用関係の助成金等の不適切な方法による受給等を指南するような広告等を発信している。
これらの行為は、社会保険労務士法第1条に目的として掲げている「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上」からかけ離れたものであることから、当会としては、あらためて、すべての社会保険労務士に対して、社会保険労務士倫理綱領に定める品位保持の観点から自らの行為を律すべきことについて、注意を喚起したい。
今般の事態を踏まえ、当会としては、あらためて都道府県社会保険労務士会と連携の上、不適切な情報発信をはじめとする職業倫理に反する行為を行う会員に対する指導等を強化するとともに、職業倫理の徹底を図るための研修、広報等の事業を拡充し、国民の皆様からの信頼向上に努めてまいる所存である。

学生アルバイトの労働条件の確保について要請

厚生労働省は、文部科学省と連携し、学生アルバイトの多い業界団体に対して、労働基準関係法令の遵守のほか、シフト設定などの課題解決に向けた自主的な点検の実施を要請しました。
この要請は、当ブログでも紹介した「大学生等に対するアルバイトに関する意識等調査」の調査結果を踏まえ、学生アルバイトの労働条件の確保に向けた取組強化の一環として行ったものです。
この調査では、労働条件の明示が適切になされなかった、準備や片付けの時間に賃金が支払われなかったなど、労働基準関係法令違反のおそれがある回答がありました。また、採用時に合意した以上のシフトを入れられた、試験期間にシフトを入れられたなど、学業とアルバイトの適切な両立への影響が疑われるものもありました。
厚生労働省は、今後も、大学生などに対する労働基準関係法令の周知・啓発や相談への的確な対応など、学生アルバイトの労働条件の確保に向けた取組を強化していくそうです。

ブラック求人門前払い

ハローワークの求人票での勤務条件と、実際の勤務実態が大きく異なる「ブラック求人」ともいえるケースの多くが野放しにされているとして、労働相談を受ける団体の関係者らが監視や取り締まりを強化するよう申し入れていましたが、厚生労働省は25日、若者の採用後のトラブルを防ぐ新制度の詳細を決めました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000108113.html
新制度は、10月から順次施行されている青少年雇用促進法に基づきます。ハローワークでの求人は、これまで原則として企業が出したものはすべて受け付けないといけませんでしたが、新制度では「ブラック」な求人は受理しないようになります。違法な長時間労働や残業代を払わないといった違反を1年間に2回以上、労働基準監督署から是正指導されるなどした企業が対象となります。
企業が新卒者を募集する場合には、「過去3年間の採用者数と離職者数」「残業時間」「有給休暇の実績」といった情報を提供するよう法律で努力義務を課し、新卒者やハローワークなどから要求があった場合は情報提供を義務付けます。民間の職業紹介事業者にも同様の対応を促します。

美・サイレント?

就職情報会社マイナビが、「2016年卒の就活生の間で流行った『就活ワード』ランキング」を発表しています。
http://www.mynavi.jp/news/2015/11/post_10220.html
以下、そのベスト5です。
第1位「サイレント」 面接や採用活動の結果がいつまで経っても連絡が来ないため、合否がわからない状態のこと。合格の場合連絡がまったくないことはないので、基本的に不合格となった場合に連絡がないことを指す。
同義語「察しろ不合格」「黙祷」
第2位「お祈り」 選考に落選すること。不採用通知の文章の最後に「就職活動の成功をお祈りしています」「貴殿のますますのご活躍をお祈りいたします」といった文章が付加されることが多いことから。
同義語「お祈りメール」「祈られる」
第3位「オワハラ」 「(就活)終われハラスメント」の略称。企業が内々定を出した学生に対し、他の選考を受けさせないように強要すること。内定をもらっている企業から就活を終えるように迫られること。一部では、「大学の指導教員が早く就職先を決めるように迫ること」という意味で回答した学生もいた。
第4位「NNT」 「ないないてい」と読む。"内々定"と"無い内定"をかけたワード。内々定をもらえていない人が自虐的に使うケースが多くみられる。
同義語「ノー内定」
第5位「逆お祈り」
ランキング第2位の「お祈り」とは逆に学生から企業に不採用通知を真似た選考辞退のメールを送ること。
同義語「お祈り返し」

社員をうつ病にする方法

朝日新聞からの転載です。

愛知県内のベテラン社会保険労務士の男性が「社員をうつ病に罹患させる方法」と題した文章をブログに載せ、県社労士会が問題視して今月調査を始めた。 職場での取り組みに逆行するような発信はネットでも批判され、厚生労働省愛知労働局も事態を重く見て調べる方針だ。
問題の文章が載ったのは11月下旬。「すご腕社労士の首切りブログ」と題した連載の40回目で、上司に逆らったり遅刻したりする社員を「うつ病にして会社から追放したいのだが」という質問に答える形だった。
ブログでは、「失敗や他人へ迷惑をかけたと思っていること」などを社員に繰り返しノートに書かせるように勧めた。ネットで「あまりにひどい」などの批判が起き、12月上旬に連載をすべて削除した。

「すご腕社労士」のあまりに低レベルなアドバイス(どっかの追い出し部屋でやってるようなことの猿真似)にあ然としてしまいます。

早大、「非常勤は上限5年」撤回

非常勤講師の契約更新の上限を5年とした規定を導入して「ブラック大学」と呼ばれるようになってしまった早稲田大学が、上限の撤回を求めていた労働組合と東京都労働委員会で和解したそうです(以下、朝日新聞からの転載です)。

和解は11月18日付。早大が「5年」を上限とする就業規定を制定したのは2013年3月。4月に労働契約法18条の「5年ルール」が施行される直前だったため、非常勤講師との契約が無期になることを免れるためのものとみられた。反対する組合が大学を労働基準法違反で告訴するなど、対立が激化していた。
和解によって、14年3月31日以前から働いている非常勤講師は「5年上限」がなくなる。契約更新を繰り返して5年を超えて働くと無期契約への転換権が生まれることになる。島田陽一・早大副総長(労働法は、「合意できるところで合意した。対立を続けるのではなく、労使関係を正常化することができる」と説明する。
早大によると、11月現在で14年3月31日以前から働いている非常勤講師は約2,600人。ただ、本務校がある講師が約6割いるため、全員が無期転換権を行使するかどうかはわからないという。
ただし、すべての問題が解決したわけではない。14年4月1日以降に働き始めている講師には、「10年」という新しい上限がもうけられた。大学教員等の任期に関する法律(以下、「任期法」)が改正され、大学教員の場合、労働契約法18条の無期転換権が「5年」ではなく「10年」で発生することになったからだ。
組合側は、非常勤講師が学内で研究しているわけではなく、プロジェクトにも属していないことを理由に「非常勤講師に任期法は適用されない。問題は残っている」(松村比奈子・首都圏大学非常勤講師組合委員長)と指摘。「10年」は無効であり、5年を超えれば無期転換権が生まれると主張している。
早大は、「立法の経緯を考えても、任期法は『教育に関わるもの』にも適用される。組合とは解釈の違いがある」(島田副総長)という。14年4月1日以降に働き始めた非常勤講師の任期は「上限10年」との立場を変えていない。組合は引き続き交渉を求めていく。大学側も「真摯に対応する」(広報課)としている。

客室乗務員正社員化

かつてスチュワーデスといったら女子の憧れの職業でしたが、それがいつの間にやら非正規職員だらけとなっていました。
そんな折に朗報です。日本航空は、入社後3年間は契約社員としていた客室乗務員を来年4月以降、入社時から正社員にすると発表しました。入社3年未満で現在は契約社員の客室乗務員1,100人も、来年4月に正社員に転換するそうです。人手不足が進むなか人材確保が最優先課題となっているようです。