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2011年4月

労働紛争解決センターの活動状況

県会の会報に私が書いた記事が掲載されたので、ここにも転載しておきます。

「労働紛争解決センター千葉の活動状況」
皆様はじめまして、社労士会労働紛争解決センター千葉あっせん委員候補者の○○○○と申します。当センターも開所してから1年半が経過し、成果を挙げることが待ち望まれています。昨年末に当センターが受理した初の申立事案は、被申立人から「あっせんを依頼しない」との回答があり、結局あっせんが行われないまま手続終了となってしまいました。しかし、今年の2月末、新たに別の申立を受理し、今回は被申立人の方からも「あっせんを受ける」との返事をもらっております。次号の千葉だよりで、この事案についての結果報告を行いたい、できることなら和解成立のお知らせを皆様にお届けしたいと願っております。
さて、今回は○○○○センター所長から推薦を受けて、あっせん委員候補者の一人である私が記事を書かせていただくことになりました。作年4月から千葉労働局の紛争調整委員会の委員が増員され(つまり、それだけ個別労働紛争が増加しているということです)、私がその一人として加わることになりました(なお、すでに千葉支部の○○○○会員や○○○○会員が委員の中心メンバーとして活躍されています)。なので、その紛争調整委員会での体験を語れというのが、センター所長の趣旨なのでしょう。しかし、私としては、その前に、これまでの自分の紛争解決手続代理者(あっせん代理人)としての経験を、ぜひともお伝えしておきたいと思います。
一言で表すと、それは苦難の歴史と言えるかもしれません。紛争調整委員会でのあっせん合意率はわずか30%台というのが、如実にそのことを物語っていると思います。申請人側がどんなに証拠を揃えて理論武装も完璧にしてあっせんに挑んだとしても(できる限りの譲歩もします)、被申請人側が歩み寄りに応じてくれなければ解決には至りません(もちろん、逆のケース、申請人側の要求が過度でまとまらないといった場合もあります)。私も、心の中で「使えねえ制度だな」と何度つぶやいたかわかりません。でも、弱点があるならあるなりに対応の仕方もあります。あっせん申請書の書き方を工夫したり、相手方との直接交渉を行ったり、といろいろ試行錯誤を重ねて行った結果、昨年4月、労働委員会において遂に和解合意にこぎ着けることができました。解決金を勝ち取った時には、申請人と抱き合って喜んだほどです。
さて、千葉紛争調整委員会の委員に就任してからですが、とにかく全力であっせんに取り組ませていただいております。弁護士の方には低水準の解決金なら無理に合意に持ち込む必要などないという意見もあるようですが、申請人から窮状を切々と訴えられ、「まとまらない場合は裁判など考えていない。だからこそ、このあっせんでまとめて欲しい」などと言われると、自分も背水の陣で挑むしかありません(委員としては感情移入が強過ぎて失格なのかもしれません。一緒に参加されたT調整官は「職業病」なのか、いつも話半分で聞くことにしています」とのことでした)。そんなルーキー委員の成績ですが、昨年中あっせんを13回実施して、和解成立に7回も持ち込むことができました(ただし、これはどうやらビギナーズ・ラックだったようで、年が明けてからのあっせんでは連敗が続いています)。
最後に、社労士会労働紛争解決センター千葉についてですが、ADR機関としては後発で、あっせん委員候補者も私も含めて経験の浅い未熟者揃い、前途多難かもしれません。しかし、申立人と被申立人双方の意見をじっくりお聞きして、両者にとって最適な落とし所に到達できるよう、力を尽くす覚悟はできています。会員の皆様方には、これまでどおり暖かく見守っていただき、更にもし万が一厄介な紛争が発生した場合には、当センターに解決を任せてくださるよう、よろしくお願い申しあげます。

労働相談情報センターでのあっせんの状況

東京都産業労働局から、労働相談情報センターで行われた平成22年度の労働相談あっせんの状況が発表されています。

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/04/20l4sf00.htm

労働相談件数は、約5万2千件。
あっせん件数は、639件。
あっせんのうち460件(72.0%)は当事者間の合意を得られ、紛争が解決しているそうです。
これは、驚異的な数字です。

東京デビュー

トピックスにも書きましたが、東京紛争調整委員会で行われたあっせんに代理人として参加してきました。

ついに、というか、やっと念願の東京デビューです。